考えるヒント アイデアマラソン哲学 10 仮説群 その2 ノート、スマホ、PCの創造的利用法

  1. ある課題の超初期での創造性

発想のごく初期段階では、言葉の端切れ、数式、新材料など、思いついたら数秒で書き留めるためには、メモの方がはるかに創造性が強い。思いついた時に、パソコン入力中ならラッキーだ。スマホの画面をタッチしている時なら、すぐに入力できる。パソコンを立ち上げたり、スマホをポケットから取り出すのは、時間が掛かりすぎる。

ほんのかすかな思いつきを脳の短期メモリーに保持するには、長すぎる。数秒で消えてしまう「自動消去機能付き極短期メモリー」もある。数十秒ならほぼ全滅する。その間に消えてしまうだろう。これを「書き留め逸機瞬間発想現象」と呼ぶ。この現象のたちが悪いのは、忘れてしまうと、思いついたことすら忘れてしまうということだ。根こそぎ忘れるのである。

 この「書き留め逸機瞬間発想現象」が常態化している人は、どんな仕事をしていても、ビジネスマンであれ、研究者であれ、学生であれ、人生を通して大きな損をすることになる。

書かずに忘却を防ぐためには、その発想を何度も何度も口ごもってスマホを立ち上げる努力をしなければならない。たとえ消えてしまっても数分なら、「今、何か大切なことを思いついたのに、忘れてしまった」と慌てて探し始め、取り戻せるかもしれないが、そんなリスクを毎回取るよりも、ノートをさっと開いて、とにかくどこにでも、何を使っても、書き留めることだ。ノートがなければ、たとえメモでも、新聞紙に端切れにでも書き留める。

 ただ、たった一つだけ文明の利器の方がノートより強いのは、ICレコーダーだ。私はいつもICレコーダーをポケットに入れていて、この機器とズボンの間に、紐で括り付けている。歩いている時や、混んでいる電車内では、ノートをだせない。そんな時にはズボンのバンド通しの紐を引けば、ポケットからICレコーダーが自動的に掘られたニンジンのように顔を出す。そして思いついた言葉を録音するのだ。その時には、必ず2度同じ言葉を繰り返すことが重要だ。1度では、録音ボタンを押すタイミングと話しかけるタイミングがずれて、録音の頭が欠けてしまう危険があるからだ。2度繰り返して録音すること。では具体的に私が実行している方法を提示しよう。だが、より創造的かどうかは、あくまで仮説レベルだ。

 2.ノートとスマホとパソコンの創造的使い方

(1)第1思考期間 

雑然とした思考をできるだけ集める。領域を限定しない。第一思考期間では書き留めることが肝要。思考したことを 一つのテーマで最低数百程度書きとめる。(ごくまれには、スマホ、手帳で実行することも可能)この時点でICレコーダーを使うこともある。

(3)第2思考期間

 第1思考ゾーンで書き留められた内容から、関係した発想、適した発想、面白い発想を選択して、更に書き留め続ける。この時点で、ネットから最新の情報を探す。そして数十個の発想に絞る。

(3)第3思考期間

 上記の第2思考期間で生き残った数十個の発想から、最適発想を数個選ぶ。

その発想を深化させる。この時点では、発想を出し切るまで、考えて、考えて、書き留める。そして「もう一つの発想の努力」で粘って発想を出し尽くす。

(4)具体化案思考期間

提案化、論文化、実験化、発明化のための思考期間であり、この時点からパソコン入力が開始される。実際は、パソコンとノートの協奏となる。

 パソコンに入力する時、今まで出した数多くの他の思考からも関係したものを比較のために併記すると、発想が輝く。

(この時点で、私が腱鞘炎になった時、パソコンの音声入力を使用したこともある)

 本原稿も上記の過程を経たものである。パソコンは、必ず使うが、パソコン入力を早い時点で行っても、イノベーションが減少したり、かえって思考時間が長くかかることになる。

(5)上記のプロセスは、発明、発見、新企画などにも当然活用できる。またこのアイデアマラソンのプロセスをグループで行うと、より良い発想が見つかるだろう。

パソコンを使う時には、ノートが傍にあるのが良い環境だ。パソコンを扱っている時に思いつく発想は、ノートに、あるいはノートの耳に書き留めることができる。

考えるヒント 今、あなたが抱えている問題で、解決策を模索されているものはあるか?上記のプロセスを応用してみてはどうか?

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