考えるヒント アイデアマラソン哲学 10 仮説群 その3 発想は質より量か?

アイデアマラソンの研修の時に、「領域を限らないで、どんな発想でも、思い付きでも書き留めてください」と説明すると、質問で、「ごく普通の発想も書き留めるのでしょうか」と尋ねられることがある。

一見、“普通”と思える発想であっても、一度は書き留めておかないといけない理由がいくつかある。

一つは、自分の専門分野に関係しているような発想だと、自分では普通だと思い込んでいることがあるが、他の人にとっては十分に大事な発想になることがある。まさか、そんな簡単な普通の発想で、解決するとは思わないのが専門家が嵌る陥穽だ。

もう一つは、その“普通”と思える発想が思い浮かんで、そのまま書かないで自然消滅するのを放置すると、しばらくして再度思いつくことがある。その時に、ノートに書いてあると、(もうこの発想は出した)と認識できて削除できるようにするためだ。

ごく“普通”の発想を書き留めていないと、すぐに“普通の発想を忘れるだけでなく、その普通の発想を思いついた体験すらも忘れる”からだ。これを根こそぎ忘却と言う。

そのために、その同じ“普通の発想”が、しばらくして新顔で思いついてくる。それをまた書かないで忘れると、何度も、何度も同じ発想が繰り返し出てくることになる。本人は、「アイデアはいくらでも出てくる」と思っているが、実際は同じことを思いついているに過ぎない。

「うちの部長は、何度も何度も同じ話をするんだ」とか、「あなた、その話は3度目よ」と奥さんに言われるようなことになる。これを「反復同一発想行動現象」と名付けた。だから、普通の発想でも、書き留めてしまい、そのノートを見直ししていれば、これを避けることができる。

 ノートを見直ししていれば、普通の発想であっても、1度書き留めれば十分です。

質より量という仮説では、

  • 些細な発想を出し切ってこそ、良い発想が出てくるという仮説があります。
  • 考えて、考えて、考え尽くして、まだ考えて書くのがアイデアマラソンである。
  • 一つの課題に、通常よりも一桁多い、50個とか100個の発想を出すと面白い発想が混ざってくるもの。
  • 更にそのような多数の発想を出す人を多数集めるのが大手の広告代理店の手法。
  • 発想が出尽くした時も、あと一つの発想を出すというガンバリの力
  • 毎日、アイデアマラソンを続けていれば、いつも発想をだしている脳が発想に自信を持つ
  • 脳は緊急の場合に瞬発的な発想を出す力を見せる。瞬発で多数の発想を出す力をアイデアマラソンがつくる
  • アイデアマラソンを継続している人は、徐々に発想の質に関して、自己評価ができるようになり、発想のレベルも高くなる。
  • 意地になって毎日出す発想数を増やしていくと、数個程度は、極めて簡単に見える。

(10)他人の専門領域で発想を出すと、案外面白いものがみつかる

(11)些細な発想を書き留めると、その連想で意外と面白い発想を思いつく

(12)集中思考で活性化した脳は、その勢いを一定期間継続しようとする。そこで多数の発想が出てくる。

(13)自分に必要がなくても、同じ会社の他の人、他の部門の人には、必要な発想かもしれない。

(14)たくさんの発想を出し続けていると、発想の審美眼ができてくる。

(15)小さな発想でも、多数の発想を書いてみると、それらの中に法則性や一つのシステムになっているのに気がつくことがある。

(16)質より量だと気楽に構えているとリラックスして、かえって良い発想が出てくることがある。

(17)一個の普通の発想から、他の多くの発想を芋づる式に引き出すきっかけになることもある。

(18)平凡な発想を、しばらく放置して、見直すと、少し変えるだけで、とほうもない発想に変化することもある。ブレークスルーにはこの形が多い。

(19)平凡な発想でも、たくさん出している脳は、その勢いで他の課題では素晴らしい発想を出すことがある。

(20)欧米の原書を読んでいると、比喩や隠喩がとても多いことがあり、それで分かりやすい文章になっている。日本語では分かりやすさが低級に見える。

(21)大きなジグソーパズルの空や海の部分の部品は、つまらなく見えるが、全体を見ると、絶対に必要な部品である。

考えるヒント

(1)とにかく何かの課題で、今まで自分が体験したことがないほどに、多数の発想を出し続けてみよう

(2)そして「もう、これ以上でない」と思った時に「あと一つの発想」を粘りで出そう。

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