創造心理学とアイデアマラソン 2-1 創造心理学の課題に対応するアイデアマラソン 具体的方法

アイデアマラソンとは、

①毎日、領域を限らないで、何かを思考して、ノートに書きとめる。

②できるだけ絵も描く。

③周りと相談する。

④蓄積された発想群を見直して、最善の発想を実行実現する。

これだけである。毎日という言葉を忘れないで欲しい。

創造心理学の課題と対応するアイデアマラソン

人をより創造的にするできるだけ一般的、客観的、継続効果的、かつ具体的な方法はあるか。

私がアイデアマラソンを開始したのが1984年であるが、それ以来、私自身がほぼ毎日継続してきたアイデアマラソンは、毎日、何かを思考して、ノートに書き留める習慣である。正式には“アイデアマラソン発想法”と呼ぶが、本書ではアイデアマラソンと呼ぶ

①継続から習慣に、そして蓄積へ

 世界には様々な発想法が溢れているが、発想の仕方をスポット的に、その場で使い方を教えることだけに徹するタイプが多い。アイデアマラソンは、他の発想法群とことなり、継続して思考発想の書き留めが自然な習慣になること。継続した時間が長くなれば、それだけ多くの発想が蓄積されて残ること。

②蓄積した発想を見直したり、フィードバックしたり、細かいところを精査していけば、ブレークスルーを見つけることができる。この点もスポット的なやり方の他の発想法では見られない点だ。

③アイデアマラソンに毎日思考を書きとめていくことが創造力強化と自信となる

 筆者は、二〇一一年から二〇一四年まで、北陸先端科学技術大学院大学の博士課程で、アイデアマラソンの実施継続による創造性の客観的な向上を米国のトーランス創造性テストを通じて立証した。それは筆者の博士論文に記載している。

 

 

 

 

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創造心理学とアイデアマラソン 2-1 創造心理学の課題に対応するアイデアマラソン 具体的方法」への1件のフィードバック

  1. ソルチョ 返信

    2~3年ほど前、寺田寅彦のエッセーを読んでいて「ノートを読み直していた」という記述を見つけました。過去のアイデアマラソンノートも、読み直しが必要であるということに気がついたものです。これ以降、過去のノートを見て新しい展開ができると考えた発想は、バージョンアップさせたものを改めて書き直しています。ただ、過去のアイデアマラソンノートは、新たな発想が出てくるであろうことを期待して1年ほど寝かせています。

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