サウジアラビアというかイスラム圏では、豚は食べない。食べられないのでなく、汚れているので、食べてはいけないことになっている。
サウジアラビア(たぶん他のイスラム圏でも)豚を食べてはいけない理由を専門に研究している機関がある。
だからサウジアラビアに滞在した時は、トンカツも、豚肉しゃぶも、豚肉の入った中華も、なにも食べられなかった。豚肉の代用品は、ターキー(七面鳥)だった。
どこが似ているのか知らないが、豚肉だと思って料理しているという外国人がいた。
七面鳥よりもっともっと豚に似ているのはダチョウの肉だ。ダチョウの肉は豚肉と同じように赤身をしている。ダチョウのように大型の鳥だと、飼育も飼育場所も難しい。日本にはダチョウ専門の養殖場がある。歴史上では船乗りはペンギンの肉も食べていた。ペンギンの肉も、すごく美味しいらしい。
今は可愛いし、保護になっているが、昔の帆船時代は、まずはペンギンの繁殖地に行って、そこで数千羽のペンギンを生きたまま捕獲して船にペンギン飼育室に閉じこめて、生きた食料庫としていた。あの愛嬌のよいペンギンを食ったとは想像もできない。しかし、人間はペンギンも養殖し、繁殖すれば、再びどんどん食べ始めるだろう。ペンギンは家畜化できるという。飼育と繁殖の方法が簡単になれば、ペンギンは鶏と同じように飼育される可能性がある。
鬼北町のもっとも有名な特産品は熟成キジ肉だという。鬼北町ではキジの養殖と加工をしていると聞いていた。鳥インフルのこともあって、キジの養殖場は訪問できなかった。
それでも、道の駅のレストランで、キジ丼を食べた。しっかりとした噛み応えのある肉で、もともとたんぱくな味なので、味付け次第でどんな料理にもなる。基本的には鳥肉だから高蛋白だ。
ジビエの料理としてかなり高級で価格も高いが、もっと普及してもよいものだ。まったく知らなかったが、日本全国でキジは養殖されている。しろうとなりに考えるのは、キジの羽根の活用だ。キジの顔は赤い。
キジの顔は鶏に似ている感じもする。食料用に養殖できる鳥さんの研究を進める必要がある。卵も、たしかに鶏はたくさん生むが、他の鳥さんも改良を重ねる必要があると思う。またキジの羽根はもっといろいろなことに活用できると思う。
