考えるヒント アイデアマラソン哲学 5 哲学の開始 考えて書くこと

では、気分が乘っている間に、さっそく哲学を開始しよう。

 海辺に小舟を寄せて、乗り込んで、どこかに向けて出発することを決めたなら、とにかく漕ぎ出さないといけない。

 まず出発することを決めたなら、その決意を書き留めよう。それがアイデアマラソンの最初の行動となる。

①20XX年Y月10日(月) (決意)001 ±0

今日からアイデアマラソン哲学を開始する。できる限り継続していく。

◎①は、今日の一個目のこと

◎±1は、一日1個を最低限書くのがアイデアマラソンの基本なので、最初の1個を書いても、それはプラスにならず、±0となる

②20XX年Y月10日(月) (自分の計画) 002   +1

 (ここに自分の人生の計画を書こう。いくつ書いても構わないが、一つ一つが、別々の発想の1個になる。できるだけ絵を描こう)

◎同じ日の2つめの発想だから②となった。

◎二個目の発想であるから002となった。

◎1日に2個書いたので、+1となった。

次の日になった。

①20XX年Y月11日(火) (自分の信条) 003 +1

 例えば、“仕事でも、人生でも嘘をつかない”という信条を持っているとすれば、それを書く。

  • ①は次の日の1個目の発想
  • 003は、全体で3個目の発想。
  • +1は、それまで2日間に3個の発想を出しているので、+1となる。

 では、次の発想の課題として、人生の目標を考えてみよう。ビジネスで成功するでも構わないし、家族のこと、未来のことでも構わない。自分と自分の周りでの未来の目標を考えてみよう。

「百万円貯蓄する」というのも、別に問題はないが、少しスケールというか、少し寂しい気もする。「10億円貯蓄する」と書くのは自由だ。100万円を目指すより、10億円の方がほほえましい。今、百万円なんてとても大金だとすれば、どうだろう?「まず百万円を溜める。それを溜める前に、その百万円で何を買うかを決める」としては、多少形が良くなる。その百万円をどのような方法で溜めるかの詳細も、一つじゃないだろうが、それらも発想扱いすればよい。思いついたことは、小分けにして、一個の発想として扱ってよい。

こういったことが哲学であるかどうかは、気にすることはない。私たちの体を構成している細胞だと思えばよい。一つの細胞をもって人間をイメージするのは難しいが、この1個の細胞も立派に人の一部だ。

私が物産に入社した時、同期の4名と、1年先輩のPさんを入れて全部で5人で、昼食後、空いていた会社の会議室で、未来会議を何回か開いた。

Pさんが、

「どうだ。未来の抱負の話をしよう。何をしたいか、一人一人言おう」

「樋口君、君は何をしたい」とPさんに尋ねられたので、

「会社に近いところに住みたい。通勤時間がもったいないのです」と言ったのを覚えている。当時から(今も)極端な「時間ケチ」だった。

 私の願いは、それから1年後に実現した。私は、入社後2年半で、西アフリカのナイジェリア・ラゴスの駐在員として派遣された。自分で手を挙げて駐在となったが、私の前に同僚たちが4名、赴任の打診を断っている。

 私は手を挙げた。入社後すぐに、現在の妻と結婚し、急いで第一子を創った。英語の資格も入社時に取っていた。私は海外に出て行くすべての準備を整えていた。

ラゴスでは、車で20分で会社に到着できた。3年半後、今度はナイジェリアから、サウジアラビアのリヤドに転勤したが、そこでも車で15分で会社に到着した。

考えるヒント

(1)開始宣言を書いたら、今ただちに実行しなければならないことを5つ考えよ。

(2)周りの、誰かの役に立つこと、喜ぶことを5つ考えて実行せよ。

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