考えるヒント アイデアマラソン哲学 11 アイデアマラソンとデジタル化

手書きのノートの発想は、ネットに載せるためには、手書きされたものから、別途キーボードで入力されなければならない。すでに技術的には、手書きされた途端から活字に変換されるOCRなどの技術が確立している。資源の枯渇を考えると、今のような幸せな潤沢なノート紙面の利用は不可能になるかもしれない。そうなった時には、私はよろこんで電子ペーパーに書き入れることを受け入れるだろう。

今までも何度も、電子ペンの利用を考えた。結果としては、パソコンのメモリーの容量が昔は小さすぎたことと、読み取り変換の間違いや携帯性の悪さ、特別紙面を使用するコストの悪さなど、まだ多くの問題があった。これらは次第に解決されると思う。

 電子ペーパーに直接書かれた絵が簡易CGになれば、更に便利になると思う。書き留められたものすべてをネット上に載せる必要はない。厳選されたものをキーボードやデジタル化されて、送り出されればよいだろう。

 正式には、「できるだけ絵を加える」、「まわりと相談する」とか、「蓄積された発想の中で最適・最善のものを実行・実現する」などがあるが、「毎日、何かを考えて、ノートに書き続ける」というのが最も重要な中心のコンセプトになる。

 これらを音声入力で進めることも、音声の指示で変換が行われることもできるようになるだろう。

 ぺんてる社がデジタルペンのエアペンを売り出したとき、アイデアマラソンとの最良の組み合わせになると考えて、ぺんてる社にコラボを持ち掛けた。更にジャストシステム社が加わって、「アイデアマラソン・スターターキット・フォア・エアペン」が発売された。これには、A5サイズのノートの小さな信号受信器の取り付け板も用意され、ペンを使って、A5サイズのノートに書きとめられると、ボタン一つで自動的にメモリー上ではデジタル活字化された。

 手書きを読み取るので、完璧な変換はできなかったが、画面の左側には、書かれた通り、描かれたとおりの画面が現れ、右側にはデジタル活字変換後の結果が出た。つまり左側の手書きは、書かれたまま、描かれたままであるから、私たちは誰でも読める。右側が間違っていても、左側の原文と原図を見て、訂正が可能なのだ。

 私は当面これで十分だと思った。アイデアマラソンの発想の分類の項目だけを正確な変換に確かめておけばよいのだ。これで私は数万個の発想を、ノートと、パソコンのメモリーに蓄えていた。当時のソフトでは、学習効果やAIが入っていなかったが、現在の技術であれば、手書きを書き続け、変換を繰り返せば繰り返すほど、精度が上がっていくに違いない。つまり、近未来では、スタンド状のスキャナーが、ノートに書きこむ私の筆跡を、リアルタイムで追って、デジタル活字に変換していくことになるだろう。

 これがアイデアマラソンの創始者の私の夢だ。そして、現在(2020年7月)まで書き留めてきた約50万個500冊のノートの発想が、すべてデジタル活字化されて、データベースとなる。もうすぐ始められるだろう。

 そうなると、私のアイデアマラソンのデータベースが、どんどんフィードバックを起こして、私が活用できることになる。そして、ネットワークにどんどん私の発想を放出していきたい。

考えるヒント

(1)今まで、OCRを試したことがあるか?無ければやってみよう。文字を書くことの感覚が変わる。メタモジ社の活躍が期待できる。

(2)同じように、今まで最新の音声入力を実用的に使ったことがあるか。これも今から慣れておいて、今後更に発展することが確実の分野である。

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