考えるヒント アイデアマラソン哲学 19 その3 「ネガティブ(悲観)⇒ポジティブ(楽観)変換器」

アイデアマラソンの仲間が集まると、共通しているのが楽観的な雰囲気が漂うことだ。

アイデアマラソンの実行者にとって、課題があれば発想は出せると思い込んでいる。絶対の自信が漲っている。逆に課題がみつからないと悶えるのだ。だから、目の前にポジティブ(楽観的)な課題があったら、どんどんその課題で発想を出すだろう。

では、目の前に深刻な問題が起こり、それを解決しなければ大変なことになるという状況の時、アイデアマラソンの実行者にとっては、その深刻な問題が、実は非常に貴重な発想のネタに映るのだ。

もちろん顔つきは真剣で、「これは大変だ」という顔をしているが、心の中は案外落ち着いていて、「これは面白い思考の対象だ」と考え始める。普通の人なら頭が混乱し深刻な問題にパニクってしまうが、アイデアマラソン実行者は、じっくりと発想を出す。ネガティブ(悲観的)であれ、考えるネタが見つかったことで、うれしいのだ。ノートを拡げるのではないか。気分的には、アイデアマラソンを実行している人は、トラブルですら、発想のネタに取り込んでしまう。

これをアイデアマラソンの「ネガティブ⇒ポジティブ変換器」と名付けた。ちょうどネガティブの波を、ポジティブに変えると、交流を直流に変換することに似ている。

この「悲観・楽観変換器」は、極めて大きな心理的やすらぎと落ち着きを持っている。アイデアマラソン実行者は、トラブルも糧にしているのではないか。要はストレスアブソーバー(ストレス吸収者)なんだ。

現在の人は、先進諸国でも開発途上でも、ほとんどがストレスに覆われている。そこでストレスにとっても強いチームが現れると、これは大きな効果がでる。

アイデアマラソン実行者は、「考えれば何か出る」と信じて、考え続けるから、ストレスを感じる暇がない。

ポジティブな課題への発想とネガティブな問題の発想が相似形になってしまう。さらにネガティブな問題では、何もしないで放置していても、ある程度修正されてしまうこともある。

ケガをしても、殺菌剤や絆創膏を貼らないで、空気にさらしていたら、治ったようなケースだ。「万事塞翁が馬」のように良いことが悪いことにつながる、悪いことが良いことにつながるということもある。

アイデアマラソンの悲観・楽観変換器の機能を使うと、学生たちや会社の新人たちが陥る5月病もぶっ飛ばせるような気がする。

そう言えば、子どもたちにアイデアマラソンを実施させていたからか、子どもたちに反抗期が見られなかった。アイデアマラソンを活用すれば、鬱や、躁うつ病の発症防止にも活用できるかもしれない。もちろん何としても、アイデアマラソンを気楽に、楽しくしていることが大切だ。

考えるヒント とにかく考える課題を見つけることが一番大切だ。自分の周りの問題を悲観・楽観変換器にかけてみよう。

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