考えるヒント 夢は自分で変える

私が大阪外国語大学の英語科に入学した時は、一台何万円かの手動の小型タイプライターを手に入れるのが一つの目標だった。電動タイプライターなんかは、はるかな夢だった。

海外に出ることも夢だった。オーストラリアへの飛行機代が50万円と聞いて、本当にがっくり来た。それでも、「夢だ。夢だ」と思っていたらどうにもならない。考えに考えて、大阪の船会社を回ることにした。

何社まわったか忘れたが、最後に訪問したS海運の社長が、大型石炭運搬船に乗ることを許可してくれた。更に、シドニーの青年商工会議所が保証人になってくれた。夢が現実に変わった。

当時でも、私の人生は、オーストラリアへ行くことで、確実に変わると確信していた。そしてそれから50数年経つ。確かに人生は変わった。自分で変えた。オーストラリアに行っていなかったら、どうなったかをあまり深くは考えないが、物産にも入っていないし、海外生活を20年も送らなかった。今のヨメサンとは結婚しなかっただろう。

ヨメサンは、同じ大阪外大の英語科だったが、私が留学していなかったら、私は2年先に卒業してしまい、多分彼女は(今も変わらぬ)やる気まんまんで米国に奨学金を貰ってでも留学していたのではないだろうか。その後は知らない。

夢は自分で変えることができると思う。

今年の初めころに小学6年生のクラスに話した時、「君たちの年齢だったころ、私にとって、海外に行くのは本当の夢だった。しかし海外に大きな石炭を運ぶ船に乗せてもらって出かけた。君たちが40年後、今はまだ夢であっても、君たちが出かける夢の場所はどこだろう」と問いかけた。

「……」誰も手を挙げなかった。

「それはね、ここから数百キロ頭上の方向に行くのだろう。ひょっとすると、この中の半分くらいは、地球の軌道上のサテライトに出かけるだろう。地上からエレベーターで昇れるかもしれない。炭素繊維と合金のハイブリッドワイヤで、ゆっくりゆっくりと150キロ上方まで登っていく。どうだ。何人かは、月面で仕事して、何名かは、火星、そして何名かは、木星の横を人工の冬眠(ハイバーネーション)しながら、太陽系外に出かけようとしているかもしれない。そんな夢を実現させて欲しい。夢は変えるのさ」

今週の考えるヒントは、
(1)実行すれば、簡単に実現できる夢を 5つ
(2)相当な努力と強い運を必要とする夢を 3つ
(3)現在の科学では実現の難しい夢を   1つ
考えて書こう。

アイデアマラソンは続いていますか。きっとあなたの創造性を高めてくれるでしょう。時には近況をお知らせください。

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