考えるヒント 微笑みのおもてなし

山手線などで、あなたが座っている席の目の前の反対側の座席に、あなたと同じくらいの年齢の外国人夫婦が座っていて、少し怖い顔をして、少し不安そうに、珍しそうに、車内を見ている。明らかに初めて日本に来た観光客だ。

ふっと、あなたと目が合った。その瞬間に、あなたはごくわずか、口元を軽く引いて、微笑んでごらん、ほぼ間違いなくその外国人が微笑みで返してくる。その反応の早いこと。そして、その外国人は、すごく嬉しく感じているはずだ。この車内では、このニコリ以外何も起こらない。

海外じゃ、もっと気楽だ。ごく簡単に挨拶する。エレベーターでも、どこかの入り口でも、バスの中でも、空港のゲートでも「ハロー」とくらい誰とでも話せる。別に挨拶したからと言って、その後の会話が必要となるわけでもないが、話し始めやすいことは事実だ。

日本人の表情は一律に冷たい。電車の中でも、人の顔に微笑みを振りかける人はまずいない。だから観光客でも緊張している。ほんの瞬間的な微笑みを振りかけるだけで、すごく安心するし、日本人全員に対する印象が変わるほどに大きいかもしれない。これが「微笑みおもてなし」なのだ。時と状態を選んで、外国人にニコリとする運動を起こしてはどうかと思う。そうすれば、「冷たい表情」の日本人のイメージは変わる。

若い女性がニコリとするのは、注意が必要かもしれないが、相手が年配の夫婦の奥さん宛なら良いだろう。

あなたに時間があり、語学力に関心があれば、話しかけることも可能だ。その場合、あなたは、一応のちゃんとした身なりは大切だ。相手はそれ以外のことでは、判断しようがないからだ。

注意しなければならないのは、海外で、あなたが大都市の裏通り(表通りもだめ)を歩いていたり、信号で待っている時に話しかけてくる現地の人の多くはプロの詐欺師だと思った方がよい。ましてや、日本語でローマの街角で話しかけてくるのは、ほとんどがぶったくりの悪質なバーに連れていくとか、睡眠薬で若い女性を篭絡するゴロツキだ。このような場所では微笑みを返してはいけない。

今週の考えるヒントは、
(1)これだけ大量に訪問している外国人たちが、駅などでおろおろしているのを助けたことがあるか?そんな経験がなければ、今度、そのような経験を自主的に持とう。
(2)ここ数年でこんなに外国人が日本に来るようになってしまったが、外国人が喜ぶもてなしでオリジナルのものを考えよう。

「大学生のためのアイデアマラソン」と、「アイデアマラソン哲学」の2冊は、ほぼ書き上げた。これらをアマゾンのキンドル版に切り替える必要がある。それが若干面倒だが、今年中にこれらの2冊をキンドルに上程する予定です。

アイデアマラソンは、幼稚園から(私のように)高齢者まで、誰でもできることが誇るべき点だ。みなさんもがんばって、自分の人生を書き残してください。中断しても再開すれば良いのです。あなたの考えたことを書くことほど、あなたにとって重要なことは、他にありません。

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