考えるヒント アイデアマラソン哲学 8-6 不特定多数課題分野

面白いのは、不特定多数の課題分野だ。アイデアマラソンは領域を限定しないから、どんな発想が出るか分からない。どんな課題に興味が魅かれるかわからない。

 不特定多数であるからこそ、新しい発想を得たり、既存のものに、追加したり変更したり、千差万別の面白さが拡がる。

(1)身近なもの

 まずは、身近なものから出していこう。私たちの身の回りには、実にたくさん、色々なものがある。パソコン、タブレット、スマホ、ガラケー、プリンター、テレビ、デジカメ、時計、電子辞書、ICレコーダー、鞄、テーブル、冷蔵庫、洗濯機、台所用品、鞄など。これらはまだまだ改良の余地があるものばかりだ。その一つ一つに「この機能を付けて欲しい」「こんなデザインが良いのに」「これは問題だ」など、いくらでも意見を出せるだろう。アイデアマラソンを長期間実行していると、自然に何かを発明することになる。アイデアマラソンは基本的に発明技法なのだ。アイデアマラソンを継続している人は、いつかは何かを発明することになる。発明は哲学の具象化だ。

(2)雑誌などから

 雑誌には週刊誌や月刊誌があるが、月刊誌の特集は、アイデアマラソンの発想を出すには最適だ。ダイム、日経トレンディ、ニュートン、日経サイエンス、日経ビジネス、プレジデント、ビーパルなど、毎号欠かせない。雑誌を集中して眺めて連想、空想を続けて発想を思い付き書き留めることを過去30年以上続けてきた。表紙一つ無駄にはできない。

 週刊誌は月刊誌と比べると、やはり企画などでの掘り方が浅く、私は月刊誌を見ることに注力している。

 ただ、この10年ほど、日本製品の新製品が少なくなり、特に情報分野やスマホ・タブレットなどでは、日本製品は全敗の状態だ。悲しい。

(3)ウィンドーショッピングから

 街を歩いていて、何気なくお店を見る場合もあるし、時にヨドバシやビッグカメラなどを覗くこともある。発想が出たら、エレベーターホールなどで書き留めてきた。東急ハンズの店などは、何時間見ていても飽きない。

(4)電車や新幹線

 座席に座ったら、まずはノートを取り出して、何を考えるかを考える(メタ思考)。そして連想に連想を重ねて、発想を創り上げ、書き留めていく。飛行機の座席も同じで、座席でシートベルトを締めると、後はノートに発想を書き始める。動きが取れないことから、最適の場所だ。

(5)カフェー

 ドトール、ベローチェ、マックなどは、極めて重要なコーヒー一杯で発想を10個、20個と出していく場所である。これらの場所では、私は何万個の発想を出してきている。

(6)その他

 駅のプラットフォーム、駅の待合室、空港のゲート前などは、アイデアマラソンの最適な場所である。

 不特定多数の発想は、アイデアマラソンの多様性を保つためには、大切な要因となる。

考えるヒント 

(1)自分の生活パターンの中で、どこで考えて書くかを考えなさい。

(2)自分の仕事でも、まだまだ考えて書く隙間があるはず。考えよう。時間がもったいない。

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考えるヒント アイデアマラソン哲学 8-6 不特定多数課題分野」への2件のフィードバック

  1. 塾長 返信

    考えるヒントは周りに溢れている。
    考えて書く隙間時間はまだまだある。
    常に意識し続けること、足を止めないこと。

    考えるヒントありがとうございます。

  2. 樋口健夫 博士 知識科学 返信

    すべての人が、固有の考えるヒントのパターンや独特の種を持っていると思います。またこの考えるヒントも、アイデアマラソンを継続していくと、熟成し、拡大していくものです。

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