シルバー・アイデアマラソン 1-2(50歳以上を10倍楽しむ方法) 一日に積み上げる「ながら」

「ながら」は、シルバー時代の私たちのライフスタイルだ。

私の誇る「ながら」は、健康関係と知的充実と生活実用を組み合わせた絶妙のものだ。一つの完成体「ながら」である。

 私は6年か7年前に、高血圧、糖尿病の予備軍と言われた時に、一つ決意したことがある。それは1日に5キロ歩くことだった。歩き始めて数週間で血圧も下がり、血糖値も下がり始めた。多少の不整脈は残っているが、歩くことがシルバーライフの中心活動であると言ってもおかしくない。

 私は歩くコースを色々決めた。それらを歩き始めたら、難問が起こった。それはトイレの必要性だった。そこでふっと思いついたのが、所持していたパワーママチャリ自転車を押すことだった。ヤマハのパワーアシストのママチャリは、自転車世界で最強だと思う。

 自転車に乗って走っては足の運動となるが、全身の健康散歩にならない。私はスマートウォッチのフィットビットを使っているので、何歩何キロ歩いたかは毎日の記録が残っている。自転車に乗っていると、歩いたことにならない。

 フィットビットでは毎日最低6000歩を歩く達成基準としている。だから6000歩を自転車で押すことにした。これで先ほどの難問トイレは解決した。

私の設定したルートで、調査をして、知っている限りでは、スーパー2か所、コンビニ7か所、公衆トイレ3か所、大型病院が1か所ある。公衆トイレ以外は全部ウォッシュレットだから、日本はすごい。

これらのどこかに散歩中、自転車では3分でアクセスできる。世界のどこを探してもこんなトイレ環境の国はない。このルートに、八百屋が3か所、パン屋が5か所、トイレの無いスーパーが2か所もある。散歩だけでなく、買い物も目的になった。私の自転車は、前後に大きなかごが付いていて、20キロほど運ぶのも可能だ。

ここまでの「ながら」は、①健康散歩の自転車プッシュ、②大量の買い物、そして③時々トイレの三重「ながら」になった。しかし、散歩でも、自転車押しでも1週間も続けると同じコースに飽きる。それは見る景色が同じだからだ。そこで、考えついたのが、④自転車プッシュ式のNHKラジオ英会話12年分約120冊丸暗記計画だった。過去3年間ほどのテキストは所持していたが、古いものは、アマゾンの古本マーケットで全部揃えた。本の価格はほとんど1円で郵送費が掛かっただけだ。

そして暗記を開始した。2008年4月から2018年3月までを1冊ずつ、左手に持って、ハンドルを握っていたら、左手の腱鞘炎が発生しかけた。変な形でテキストを握りながら、ハンドルとブレーキを持っているのが良くない。

そこでハンドルの上にプラスチックのテーブルを括り付け、その上にテキストを洗濯ばさみ2個で抑えた。夜間用にハンドルに傘を取り付けるスタンドで、LEDのライトをつけて、テキストを照らした。まさに歩く自転車デスクが出来上がった。LEDライトを点けているから、夜間は安全になった。他の歩行者にぶつけたりすることはない。歩行者も避ける。

NHKの英語会話のテキストは1冊に12個のエピソードが入っている。毎月テーマが決まっていたり、連続のお話になっている。一つのエピソードは約12の文からなっている。1冊を覚えることは144の文を覚えることだ。それを120冊とくると、17280個の文を覚えることになる。自転車を押しながら英語の会話の練習をするのもユニークだと自負している。それからすでに5年が経過した。何度も何度も繰り返してきた。だんだん思い出しが早くなる。120冊の英語がだんだん浸み込んでくるのが分かる。すごい。時に英語の方が日本語よりも先に出てくることすらある。あと、3回ほど繰り返せば、ほぼ全体を覚えるようになると感じている。

英語はできるだけ大きな声を上げて、暗記を確認するから、他の歩行者からは不審者に見えるかも、いや十分に不審だ。夜間だと、私の後ろからきた若い女性は、小走りで抜き去っていく。変人がいると思っているのだろう。

しかし、このルートに交番が2か所あるが、深夜に自転車を押して、大声で英語の勉強をしているシルバークラスは職質を掛けてこない。不思議だ。これほど目つきの悪い私が歩いているのに。

自転車のコースには毎年美しく咲く桜の大きな樹、春になると目を癒す銀杏の大木、そして晩秋に黄色のじゅうたんを作る。小さな川には、鴨がもぐり、白さぎが、見事な魚釣りをしているのを眺めていることもある。冬でも夏でも決してやめない。これで一体何重の「ながら」になるのだろうか。

考えるヒント あなたの最高の「ながら」は何か?

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