シルバー・アイデアマラソン 6(50歳以上を10倍楽しむ方法)まず計画や夢を書く

シルバー・アイデアマラソンを開始したのはよいが、何を考えて書けば良いのか迷うかもしれない。まじめな人は、ユニークで重要なことを考えなければ書くことはできないと思うのだろう。

 前章にて書いたように、発想を考えて書く基調は、“気楽さ”である。「気楽に考えて、気楽に書く」これを保ってほしい。誰もあなたに考えたり、考えることを強制はしない。自分の好きなように、それでも毎日、何かを考えて書こうと自分で決心して進めていくのだ。

 シルバー・アイデアマラソンでの、私の提案としては、

1. 計画を考えて書く

推理小説によく出てくる。探偵が、「いや、彼はここに予定を書いているんだ。明日も、来週も、だから自殺するはずがない。これは他殺だ。殺人だ」

 計画を立てるということは、生きるということに近い。その計画を立てることが一番簡単な発想を作り上げる方法なのだ。 

計画を立てるには、お勧めは、まず五か年の計画を立ててみよう。今年を含めて5年以内に実現実行(ReEx: Realization/Execution)しようとするものだ。

 5年以内に実現すれば良いので、年次ごとの展開は必要ない。

 前の章で開始宣言(決意)を書いたが、その後に五か年計画として、できれば10件を一気に考えて書こう。一つの計画が、一つの発想扱いとなる。

 アイデアマラソンの思考法では、今、即考えるのと、後で腰を据えて考えるのを組み合わせる方法がある。急に考えてもなかなか良い発想が出にくいが、少し間を置いて再考すると、案外面白い発想が出ることがある。

 私の場合でも、五か年計画はずっと立ててきたが、数日は計画の発想を推敲して書き足してきた。

 大事なことは、その内の1つでも実現できれば、100%実現できたと考えることだ。そうすることで、5年以内に何件かの計画を実現実行できれば、満点以上の結果であると考えよう。

 五か年計画は一番長期的な計画となるが、来年の計画、今年の計画となれば、もっと数多くなるだろう。この夏の旅行計画とか、購入計画とか、時期と内容を組み合わせると、いくらでも計画は立案できる。

 ちょっと照れるかもしれないが、その計画の絵を描くことも良いだろう。また計画に自分で考えたプロジェクト名を付けるのも面白い。

 こうした計画を書くことが、その計画を実現する一歩を踏み出していることになる。

2 夢を書こう

 夢の中には、3種類ある。計画と重なるものもある。厳密に区分けしないで進めよう。大まかなのだ。

(1)実現性のほとんどないもの

 宇宙旅行したいと言っても、今は難しい。これが50年未来になったら、状況は分からない。このように実現性のほとんどない夢はどうするのか?書くのか書かないのか?もちろん書いておく。言えば、どんどん書いていこう。それがあなたの若さの原点になるかもしれない。時代とともに、これらの実現性は変化する。

(2)実現の可能性はあるが、相当の努力や幸運を必要とするもの

 国会議員に当選するとか、宝くじで2000万円当てるようなもの。しかし、夢の最適な規模はこの相当の努力や幸運が必要だということが夢なのかもしれない。

 この種類の夢をどんどん書いておこう。たくさんの種類の夢を書いておくと、それが心の底に残っていて、実現の真のステップを踏み出すことになるかもしれない。

 私が大学生の当時は、外国語大学でも、誰も海外留学はしていなかった。日本がまだ貧しく1ドル360円時代で、海外持ち出し通貨は一人500ドルだった時代だ。オーストラリアへ留学の許可を取って、ビザも降りたのに、高額の飛行機代を払えず、船会社を廻って、巨大な石炭運搬船に載せてもらいオーストラリアに行った。これも夢を実現した。

 現代ならもっと気楽に海外に学びにいくことができる。2020年3月に、私はフィリピンへ英語力の強化で、私と、息子と、孫の3世代でフィリピンのセブの英語学校にそれぞれ短期留学しようとしていた。三世代で一緒に語学留学するのが夢の一つだった。

 申込をしかけた前の日に、フィリピンで火山の爆発があり、それから数週間でコロナのパンデミックが始まった。フィリピンに行っていたら、帰国後隔離させられた可能性もある。夢もひん曲がった。

(3)実現することは可能な夢

 実行すれば、工夫すれば、実現することを夢と言っていることは多い。好きな歌手のライブを一度聞きに行くのが夢だと言っているようなもの。 

 実現するまでが夢ということもある。南フランスの友人の家を訪問した際に、友人に「私の夢の一つは、(フランスの)ロックフォールの産地を訪問して、ブルーチーズのソシエテブランドを丸ごと買って、がばがば食べることだ」と説明すると、「じゃ、明日連れて行ってやる」と、友人のドライブで、憧れのロックフォール社を訪問し、洞穴の貯蔵庫を見学して、ブルーチーズを丸ごと買って、帰宅して嫌というほど食べた。すさまじく美味しかったが、夢が一つ消えてしまった。

考えるヒント 長い間、夢と思っていたことも、よく考えると即実現できるものがあるのでは?それを3つは考えよう。

 

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