シルバー・アイデアマラソン 12(50歳以上を10倍楽しむ方法)家族でアイデアマラソン

シルバーエイジのあなたのアイデアマラソンが、数か月間の継続軌道に乗ったら、ぜひとも自分の家族にアイデアマラソンを拡げていこう。

アイデアマラソンは、前章にて説明したように、アイデアマラソンの実行者とその周りに幸福をもたらすが、もっとはっきり言えば、幸運ももたらすのだ。強制してはならない。自発的に発想を出したら、ノートを後ろに用意しておいて、「その発想は、面白いから、書いておいた方がよいかも」とノートを渡すこと。(私のように)焦ってはいけない。

1 みんな発明家になる

アイデアマラソンをやっていると毎日何かを考えることになる。正確に言えば、何かを考えるためのメタ的な課題を求めることになる。周りのもの、テーブルのモノ、カバンの中のモノ、雑誌のモノ、すべてが発想の対象となる。ということは、繰り返すが、小さな工夫を思いつくことになる。長期間アイデアマラソンを継続していたら、世代と関係無しに、誰もが発明行動、発明活動をすることにつながる。家族には配偶者も含まれる。アイデアマラソンを始め、継続すれば、その人の経験と知識に応じた発明家が生まれる。シルバーエイジの奥さん、ご主人の発明家である。若い世代、ひょっとすると孫の世代もいるかもしれない。それら若い世代が思いついた“発明”を、その上やシルバーエイジに話すことで、話がぐっと現実的になる。実現の可能性が出てくるのだ。小さな発明は、大きな発明の準備であり、練習になる。

2 ミスが減る

アイデアマラソンは、ノートを取ること、メモを付けることと同じ。それに習熟し、習慣化すると、全般的なポカミスが減る。計画や予定を書き留めて置いたり、注意事項を書き留める習慣につながれば、当然ミスが減る。

シルバーエイジは自宅が中心かもしれないが、それでも友人たちと会ったり、どこかに訪問する予定はある。ましてや若い世代は、様々な交錯する約束と期日と予定が複雑に入り組んだ生活をしている。子どもでも、同じだ。だから会社でも、学校でも、ノートを取ることは、ミスを減らすことになる。

3 家族全体の創造性が高まる

 若い世代になればなるほど、具体的な商品の改良や発明が多くなる。シルバーエイジになると、アイデアマラソンの開始直後は商品の改良が多いが、継続的なアイデアマラソンでは、抽象度が高くなる傾向がある。

これらの異なった世代での発想のやり取りは、素晴らしい相互効果と相乗効果を持っている。世代によって、経験値や知識、そして若い世代は最新素材やデザイン感覚や、ユニークな発想が拮抗する。それが良いのだ。家庭は創造性のトレーニングの練習場になる。

アイデアマラソンの場合、実行している人が大きな創造性の影響を受けるが、思いついた内容を仲間と話をするだけでも、相乗効果が出るのに、性別を超え、世代を超えて思い付きの話し合いが行われると、その効果は(シルバーエイジを含めた)参加している家族全員に拡がる。台所で聞き耳を立てて料理しているお母さん、別室の祖父祖母までが影響を受けることになる。まさに発想家族が生まれる。

「それ、すごく面白い。作ったら」

「それ可愛いね。私が縫ってあげようか」なんて進むのだ。

4 家族のメンバーの創造性の向上

相乗効果は、家族のメンバーの属している社会の会社、教育機関などでの本人の評価が、「非常に創造的だ。開発のメンバーに入ってもらおう」と進むに違いない。学校では、作文の面白いネタ、レポート課題の選択などにも良い影響が出てくる。

家族がアイデアマラソンを続ければ、シルバーエイジのあなたが夢見るあなたの家族の創造的DNAが進化していくことになる。これほど理想的な創造性のトレーニングは他にない。

考えるヒント 

(1)あなたの家族で、あなたの次にアイデアマラソンを開始する人は誰か?

(2)バケツに耳と鼻の飾りを付ける発想を(できれば家族で)拡げよう。

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