考えるヒント 子ども時代のゲームの効用

30年前に亡くなった私の母がどういう理由か知らないが、ヨメサンに私の小学校の通信簿を渡した。以前、ヨメサンは、息子たち3人に、私の通信簿をひらひらとさせながら、

「ほ~ら、父ちゃんの通信簿」と、見せまわる。「カモメさん(3、普通)とアヒルさん(2、やや劣っている)ばっかり。ヨット(4、やや優れている)が一つあるだけ」

私は大物だから、子どもたちに、「父ちゃんの成績を継ぐか、母ちゃんの成績を継ぐか?そりゃ、母ちゃんのを継ぎたいだろう。だけどな、よく考えてごらん。あの成績優秀な母ちゃんが、なんで劣等生の父ちゃんと結婚したんだ?おかしいよね」と、斜に切り返す。「アホと結婚した奴は、2倍アホと違うか」

するとヨメサンは、「そうなのよね。それが謎なの。それを言われるとつらい。未だに分からない」としんみりとして、素直に現実を受け止める。

「あの時、俺が催眠術を掛けたのしらないな」というと、

「そうよね。催眠術ね。だから私が覚えていないんだ」という会話を、ワンパターンに家族で何度かした。

最近、孫たち5人の前で、懲りないでまたまた通信簿をひらひらさせていた。

 中学2年生まで、私はロクに勉強をしなかった。私の成績はひどかった。小学校のうちは、ほとんど京都の高野川(賀茂川の支流)で、虫採りと魚採りに明け暮れた。家にはいつもザリガニや小さな魚、虫がいた。小学校6年では、アシナガバチの採集に凝った。近所の軒先のアシナガバチの巣は全部知っていた。夏休みの宿題にアシナガバチの成長記録と、生きている巨大なアシナガバチの巣を箱に入れて、学校に持って行って飾った。成長記録は、その年の京都市の科学コンクールで賞をもらった。巣の方は、誰かが上のプラスチックのフィルムを破って、教室に蜂が逃げ出し、大騒ぎとなった。アシナガバチには3度、顔を刺された。2度刺されると、異常な拒絶反応のアナフィラキーが起こるなんて、まったく知らなかった。

 読書は好きだったが、勉強はほとんどしなかった。

 私は中学1年から2年で、大きな発見をした。

 それは物事に集中して勝つことだった。クラスの親友と3人で、私の家で、放課後集まって、トランプをした。「ツーテンジャック」という遊びだった。3人以上で遊べるが、面白かった(のだろう)、私達は毎日のように我家に集まって「ツーテンジャック」をしていた。

仲間の一人は当時の中学校の学年でトップと言われる秀才だった。何をやらせても優れていた。

定期試験の前の日までトランプをしていて、その時の私の成績も変わらず酷かった。

秀才が、同じように、同じ時間、私と遊んでいたが、定期試験の後、彼は

「成績が下がってしまった」と頭を下げていた。

「どうしたの」

「全部5(優)だったのに、音楽が4(やや優れている)になってしまった」というので、私はのけぞった。

ただ、このトランプで、記録を書きながらゲームを続けたことが、私の中の色々な意識の変革を起こしたのではないかと今になって考えている。

ツーテンジャックでは、運もあるが戦略を練ることが非常に重要だ。相手が学年一番の秀才であれ、だれであれ、思考に思考を重ねたら、十分勝てるということだった。

勝つための思考は瞬発した判断がないとだめだ。

ぐずぐずしていて、「早くいけよ。ドンくさい」と言われると、遊べなくなる。それとフェアプレーで勝負することだ。汚い手を使うことは、考えたこともなかった。そんなことをしたら、二度と遊んでもらえなくなる。とにかく思考に集中した。ゲームは勝ちすぎてもいけない。

酷いトランプの手札から回復させるための意識の集中は、まさに酷い学校の成績の情況を回復させるにはどうしたら良いのかを考えることにつながった。それが私の中学2年後半の人生の最初の転機になった。

家族や友達の間で、一定の頻度で、定期的に同じボードゲーム、トランプをすることは、意外な意識革命とフェアネスなどを持つことができる方法かもしれない。友人や家族と向き合ってゲームをすることは、思考と自覚を育て、家族や友達との絆をつくると思う。

機械相手のゲームより、人が人とゲームをしていると、お互いに影響を与え、心が通じる気がする。

考えるヒント 何か勝負事に凝ったことはあるか?ゲームに凝ったことはあるか?一

番好きなボードゲームは何か?決まった相手と定期的に同じゲームをするとすれば何をするか?

 毎日、四苦八苦しながら、50件の発想を書き続けている。何とか数十年間、毎日続けることができた。書き残すことは、自分の思いを実行するだけでなく、他の人と共有する方法だ。アイデアマラソンを継続されている方は、継続し、中の最良の発想を実現して欲しい。

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