考えるヒント アイデアマラソン哲学 10 仮説群 その1 領域と発想

  1. たくさん思考すれば、書き留めれば良い発想が混ざってくる可能性が高くなる

(1)課題があれは、その課題で発想を出すが、集中して数多く出していると、その中で、より良い、もっとも良い発想を選ぶことが可能になってくる。

(2)思考に思考を重ねて、オリジナルの発想を得ることも、発想数が多くなれば、起こりえる。

(3)タイミング的に最適の発想もある。すでに出してあった発想であるが、その時期がきて、タイミングがぴったりと合うことで、価値が出る。

(4)経験値的には300個に1個程度の割合で、素晴らしい発想が含まれ、300個に2個の割合で、上質の発想が含まれる可能性が高い。

2.毎日思考を出し、書き留めることを続ければ、思考力は徐々に良くなってくる

(1)自分の出した発想を思い出し、知らず知らずに以前に出した発想のレベルと質を超えようとする

(2)発想の出し方に慣れてくるので、以前に出した発想に近いものであっても、説明表現が上手くなり、発想が良く理解されるようになる。

(3)前日に出した発想がまだ記憶に残っていたり、ノートで見直しが簡単にできることから、発想間のシナジー効果が出てくる。

3.毎日発想を出していると発想を出すのが簡単になる

(1)発想の出し慣れが生じる

(2)いつも発想を出していると、本式の難しい課題が与えられても脳は、「大丈夫、発想は出る」と応える。

(3)自分はどんな時でも、発想を出せると信じることが大切

(4)脳の中でプロセス・アナロジーが生じる(発想の連想や出し方が同じ)発想の成り立ちが似ていることから

4.発想をたくさん出していれば、発想を観る目が良くなってくる

(1)出せる発想の質が徐々に良くなる

(2)長期間の実施で自分の発想の出し方が類型化している

5.アイデアマラソンの初心者は、思考の領域を制限しないと戸惑うことが多い

(1)集中して考えることに慣れていないから、頭の中でネタのネタが浮かんでこない。

(2)一種の思考パニックに陥る。何を考えたらよいのか分からない。空白思考パニックとどれから、何から考えれば良いのかという密集思考パニックがある。

(3)今まで指示されたことや、質問されたことを答えてきたのにそれがなくなってしまった時の課題欠如パニック

(4)今までは答えは一つが多かった。それが領域を外されると、質問も答えも複数化する。そうなると、どれが良い答えか分からなくなる。

6.領域を制限しない方が、発想が多く出る

(1)領域が広いと当然考えるネタが多くなり、種類が増える

(2)自分の中で、関心領域をたくさん作れる

(3)関心領域の最新の状況を知っていれば、関心領域から発想がたくさん出るのは当たり前

(4)課題そのものが、時間と共に進化を続けていくから、同じ課題からも、更に多くの発想が出る。

(5)その課題を実施してみたかどうかが重要で、発想だけでなく、今までの体験も知識も重要となる。課題を実施しようとすると、経験と知識が必要となり、さらに追加の経験と知識を取り込む必要が出る。

(6)課題の全体を視野にいれていないと、どんどん脇道、隘路にはいってしまう。

(7)大事なことは、常にメタ的視野を持ち、高いところから課題を見ることに慣れる必要がある。

(8)領域を自由にしていることで、好きな領域を自由に探索できる。

(9)嫌いな領域であっても、発想がたくさん出てくると、好きな領域に変ることがある。

7.領域を制限しない方が、良い発想が出る

(1)専門家は自分の専門の領域にいると、新しいもの(フロンティア)は何もないという誤解を持ちやすい。その専門の既存領域にいるからこそ、新しい発想が出ないと思い込みがちである。

(2)自分の専門の隣接周辺のすぐ外では、岡目八目の効果が出て、意外と新しい発想が見つかることがある

(3)他の領域での固有の知識や常識を取り入れることができる

(4)他の領域で使われている技術素材コンセプトが使える

8.領域を制限しない方が、自分の専門の発想が出やすい

(1)海外から日本を見ると日本のことが良くわかるように、専門の外から自分の専門の窓に映るシルエットを見て、発想を思いつくことがある

(2)隣も本当は専門領域なのに、気が付いていない。

(3)他の領域の発想のアナロジーが新鮮

9.自分の専門の分野だけで発想を出そうとしたらできないことはないが、毎日発想を出すことや、長期的にアイデアマラソンを続けるのがかなり難しい。

(1)専門の分野で出すまでの思考集中の苦悩が生じる。考えて、考えて、考えることになり、考え疲れてしまうこともある

(2)集中するまで意外と時間が掛かる

(3)集中すれば考えられるものでもない

(4)その分野でもっと勉強をする必要があると考え始める(悪いことではないが)

考えるヒント

アイデアマラソンを開始して、一つの課題で2個か3個の発想が出て書き留めたら、思い切って、無理矢理に10個の発想をその課題から出して、書き留めてみよう。意外と、この追加で出した発想に面白いものが入っていることがある。

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