考えるヒント アイデアマラソン哲学 16 考えて書いたことの実現

 アイデアマラソンを長年続けていると、ゆっくりだが「審想眼」ができてくるように思う。審美眼から作った私の造語で、発想を評価する能力だ。良い発想を見抜く力だ。

 アイデアマラソン哲学では、発想は、良し悪しを考えずに、領域も考えずに、思いついたら即ノートにかきとめることを、提案しているのですが、アイデアマラソンを開始直後は、とにかく発想を集めるのに夢中になっていて、発想の良し悪しを区別することを気にしないで書き進めていく。それで良いのだ。 

 数か月ほど経った後、ノートを振り返ってみると、全般的に「どれも大したことがないなあ」と感じることもある。人は、いつも考えて書き続けていると、いつか、些細ではない、重要なことを考える時が必ずくる。

数年経つと、発想を出した途端から、「あ、この発想は面白い」「あ、この発想は、まだどんどん広がりができる」とか、「これはすごい発想だ」と直感的に分かるようになる。

 これが「審想眼」である。思いついたほぼ同時に、この審想眼が働き、「もっと考えろ」と言う気持ちになったり、「あっ、これは面白いかも」と、その発想を深堀りするようなこともある。

 もちろん発想の中には、すでに他で考えられているものもあるが、自分が知らないならば、オリジナルだと考えてよいというのが、アイデアマラソンの原則なので、気にすることはない。

1.発想の審想眼

企業に属している場合は、この審想眼ができてくると、同僚の出した発想の価値を評価できるようになる。グループでアイデアマラソンを実行している場合には、仕事に関係した発想を集めることから始まる。

 それらを集めた後、①全体発想の母数が多い場合は、ショートリストを作成して、評価を与える方法、②出された発想は、審議委員全員で評点を付ける方法などがある。

 その上で、選んだ方法を企画書作成や特許の申請が可能かどうかを調べ始める。

2.未来の見通し

 物事の未来を見通せるようになる。と言っても、厳密に1本の未来の道を示すのではなく、考えて、考えて、考え尽くして、書き溜めることで、多様な可能性をあらかじめ考えることができるようになる。 悪いことが起こっても、それに驚かず落ち着いて対応することができる。

 あなたはすでに哲学の道を歩み始めている。世の中の様々な課題、環境問題、環境汚染、国際対立、国際協力、格差問題など、ありとあらゆる問題を、考えるための課題に捉えることができるはずだ。すべて書いておこう。

3.自分の信念

 考えて書きとめ続けると、自分の信念をより強固にできる。自分の信念を外部の変化に対応できるように修正することも可能だ。様々な考えのロジックを吟味する能力も肥えてくる。

4.発想やコンセプトの柔軟性と多様性

 いつも、様々なことを考えて書いていると、物事の柔軟性と多様性が増す。人の主張を受け入れることも、自分の意見を説得して受け入れてもらうことも改善する。

良い発想が出ると、その発想を実現したいと思い始める。言い方を変えると、発想そのものが実現してくれと主張し始めるのだ。物の発明なら、どうにかして試作できないか、どこかで作ることはできないか、特許の申請はできないかと考え始める。

思考や考え方であれば、それを書いたもので、他人に伝えたくなる。

 個人でアイデアマラソン哲学を長年実行していると、誰もがこのような思いに駆られることになる。

自分の信じていること、正しいと思っていることを他の人に伝えるためには、書き留めておくか、PCデータにしておく必要がある。

考えるヒント

自分の関心のある世の中の動き、流行、考え方、経済活動でも、あるいは特定の企業の今後の見通しを考えてみよう。

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